七姫物語2

何巻まで出ているのかよく分からないけど第2巻。

ファンタジーで戦国時代したらこうなりそう。

内容的にも文章的にもあまりラノベらしくなくて、どちらかと言うと一般の小説より?

なんでかな…と思ったらラノベにお定まりの、主人公が男で女の子が沢山集まってわーいな展開になってないからか。

主人公女キャラって大抵異色になる気がする。だがそれがいい


やっぱり主人公の視点が面白いと思う。

非凡な二人のワトソン君役となりつつ、本人の立場が姫でありながら(他の姫以外の人とは)付き人目線で周囲と交流するので、この大きな視点と小さな視点を上手く一人の主人公で取り入れられている。

内容については…世界がどんどん広がっていってなんとも。中原の向こうまで視野に入ってきてるし、情勢は情報が出るにつれて複雑になる一方。

敵がいないで覇道一直線かに見えたところで、上手い具合に敵も出てきて、さてどうなることやら…

あと思ったのは、主人公サイドと敵サイド、目的意識が普通は逆じゃね?という。

主人公側→自分の欲求に従うだけよ、行けるとこまで行ってやる!

敵→この国の平和のために!

つまり主人公が単純には善ではない…?むしろピカレスク

まぁ敵も敵と言い切れない所もあるし、主人公サイドも自覚していることですが、一概に善悪をこうと決められない所もまた魅力かも。

どうしても悪を倒す話になると善悪二元論的な方向に行ってしまうので、その辺はよく回避できていると思う。

とりあえず今後の展開に期待。