リリアとトレイズⅤ、Ⅵ 私の王子様

親子2世代に渡ってくり広げられた陰謀渦巻く異世界ファンタジー、これにてひとまず完結。

…とか言うと、今更かよ完結したの何年前だと思ってんだという声が聞こえてきそうですが、気にしない。いつものことです。

やはりこのシリーズはキャラが格好いい…アリソンもトラヴァス少佐もなんという安定感。

もはや評価も不動のシリーズだと思うので、今更何をかいわんやですが。


犯人がいつまでたっても「計画通り」しか言わない、この先の読めなさはさすが。

その点含め読者の予想をどんどんすかしてくれるのは、やはり時雨沢さんならではだと思います。

予想を裏切られる要素としては以下のあたりでしょうか。

・「計画通り」
・殺す対象
・殺す目的
・犯人が変態
・トレイズの気持ちを犯人が指摘する

後半二つとかもう突っ込みどころでしかないけど、個人的にはこの犯人像と、トレイズの葛藤の決着のつけ方はまさかの展開。

…感想の域を出ない。まぁとにかく面白かったということで、どうか一つ。