テルミー きみがやろうとしていることは

流れを言えば、リトルバスターズAngel Beats!を足して2で割るとこの作品が出来上がるというか、なんかもうとてつもなく見覚えのある話ですが、それはそれ。

どのくらい既視感があるかというと、この部分は知っても大して問題がないと思うので書いてしまうと、

「修学旅行に行く途中のバスが土砂崩れに巻き込まれて、クラス全員が死んでしまう所だったのだけれど、唯一生き残れそうな人間に全員が希望を託して」彼女の傷を回復させ、そこに全員の最後の思いを寄せ、「思い残したことを清算して成仏していく」

話というと、どれくらい近いかわかるかと思います。

まぁ影響を受けたかどうかなどは気にしても仕方ないので、特に考えないことにします。

ただ間違いなく系統は一緒なので、その辺の話が好きな人なら楽しめる作品になっていると思います。コメディ成分はないですが。

話はよくできてる(感動できる)し、キャラなんかオリジナリティもあるのですが、なにぶんこういう話は否応なく感動するという性質上、個人的には評価が難しくて…。

こういう話が好きなら問題ないと思うのですが、嫌な言い方をすれば「あーこれ感動させられているな」というか…どうしても人が死ぬ(死んだ)話なんで。

いや、感動モノとしては王道だと思うんですが。ロミジュリでもフランダースの犬でもセカ中でもそうですし。

別に、人が死なない都合の良い世界じゃなきゃ嫌というわけではなくて、自動的な感動「以外のもの」をどうしても求めてしまうというか。天邪鬼なだけかもしれない。

しかしながら、この作品に関してはその点も結構頑張れてると思ったので、この評価になりました。

最初のページで言っているのですが、最後はハッピーエンドらしいので、安心して読めるのかなと思います。

この系統が好きならおすすめです。