中二病でも恋がしたい! この脚本で大丈夫か……?
- 作者: 虎虎,逢坂望美
- 出版社/メーカー: 京都アニメーション
- 発売日: 2011/05
- メディア: 文庫
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2節目以降ネタバレ
・鳴り物入りだが……
かわいいなって思った子が、眼帯の下に金色のカラコンつけて邪王真眼とか言ってた\(^o^)/
だいたいそんなノリです。まあそこで終わらないのが主人公のすごいところでしょうか。
平たく言えば中二病で味付けしたラブコメです。主人公は元中二病、ヒロインは現在進行形で中二病。ラブコメ自体はイベント的にも流れ的にも王道です。
中二病だった人は、読んでる間にその頃を思い出しては顔をしかめる羽目になるでしょう。私も例外なく悶えました。
アニメ化についてはとやかくは言うまい。京アニなら何とかするのかもしれない。
・中二病についてネタでは終わらせない
この作品の最大の特徴は、多分中二病をネタとして使うだけでは終わらせないで、「それを果たして是とするのか」「抜けた人間が止めてやるべきではないのか」など、実際に中二病にかかった人間に対しどうするか?ということを扱っている点だと思います。
舞台は高校ですから、あの痛すぎる存在をある程度客観的に見られるようになって、まさに身悶えしているわけです。
そんな中、現役で眼帯やカラコン、包帯で武装してる人間がいたらどうでしょう。止めてやるのが人情だ、というのも不思議ではありません。現にもりさまはそうしようとします。
ただし主人公は、そうは考えません。昔自分が中二病だったとき、設定を聞いたりしてくれた友達がいて、それがとてもうれしかったからです。
つまりみんな中二病の側を思いやっているのに、行動が正反対になる。
この対立についてはっきりした回答が出されるわけではありませんが、考える契機にはなるんじゃないでしょうか。
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タイトルに従ったかのように、中二病の部分についてだけピックアップしましたが、まあ他は可もなく不可もなくの裏返しでもあります。
とても興味があれば、読んでみる手もあるかもしれません。特にオススメと言うわけではないです。