こなたよりかなたまで

健速さんのプロデビュー作で、どこを見ても評価の高いゲームです。ついでに言えば健速さんは『遥かに仰ぎ、麗しの』で本校の方を担当している人だと思います。

本作は末期がんにかかった少年が主人公で、余命3ヶ月程度。

先日のナルキもそうですが、なんだか最近こういうゲームを立て続けにプレイしています。

このゲームが他と違うところはやはり、吸血鬼が出てくるところでしょうか。片や余命いくばくか、片や永遠の命を持つもの。その対比やら、類似やら。

確かに面白い…面白いのですがネタバレで超私見な挙句にあまりプラスなことを言わないのでとりあえず反転。

まず、この人の作品をやってるといつも思うのですが、地の文はともかく会話がすごい不自然…特に男の幼馴染の台詞が読まれるたびに違和感で首をかしげてました。

後この話、主人公が佐倉に対して何も伝えないで黙秘したまま墓の下まで行ってしまおうとするのですが…この態度の言わんとすることは分かるのですが、「こいつは良い悪いなどでなく、自分のエゴであることもちゃんと分かってやってるんだ」と認識していてもやっぱり全然共感できなくて。そんなのお前が決める事じゃないんだよ、とずっと思ってました。

主人公は結構気合の入ったいい奴なんだと思うのですが、あまり合いませんでした。それがこの評価の主な原因だと思います。

思いっきりただの愚痴になってますが…内容について考えたりは、やはり合わないとできない…うーん。

相性など、いろいろ残念な作品でした。南無。