空色パンデミック

ラノサイ杯・新人部門1位作品。

作品の概要を言うと……

いま、あなたは勇者として、伝説の剣を持ち魔王と対峙している。暗雲立ち込め雷の轟くなか、世界の半分を割譲するという魔王の誘惑を振り切り、真っ向から挑む。

あなたは死闘の末、ついに魔王を倒す。空は晴れ上がり、まばゆい光が差し込む…手をかざして目をかばう。

と、そこで我に返った瞬間、あなたは地元の駅のすぐ近く、人々が行き交う往来のど真ん中で、彼らの苦笑いと同情の視線を感じる。

そのとき初めて、あなたは空想の世界に飛んで、今手に持つプラスチックバットを伝説の剣と振り回して寸劇を繰り広げていたことに気づく。




うーん…だめかなー…やはりこのいたたまれなさというか痛さをうまく伝えるのは難しいですね。作者の人すごい。

上記のような状態に否応なくなってしまう病気があったとしたら?という話。

この病気の発想といいとにかく設定がうまいし、キャラもちょい地味だけど魅力的。

ボーイミーツガールものとしても質が高いし、なるほどの1位でした。面白かった。