コクリコ坂から このままジブリが終わっても、まあ別にいいか…

例によって友人に誘われて見てきました。

とりあえず個人的には残念でした。となりで友人も寝こけてたけど。あんたが誘ったんだよw

まあ前回アレだけアリエッティ気に入らなかったんだから止めとけよって話かもしれないんですが、宮崎吾郎という人には多少興味があったので。

ゲド戦記がとてつもなくひどい評価で、身内の宮崎駿ですら「長いよね…すごい長く感じる」と、もうどんだけひどかったんだという感じで見る気も起きなかったんですよね。そこへきてまた監督なものだから、どんなもんかと思って。

結果としてはこの映画はどういう扱いなんだろうな…僕の周りでは軒並みすさまじくひどい評価を受けていると思いますが。アリエッティのときは僕だけ気に入らなくて四面楚歌でしたが、今回は見に行った面子で満場一致という。

そもそもこれは世襲なのかなぁ。実力主義社会っぽいあの業界にはいかにも不似合いな形式だと思うけど、この映画見て実力で起用したんだ分かれっていわれても……え、僕に見る目がないんだって?その可能性は常にあるけどさ。


以下ネタバレ

これ面白さを感じるポイントはどこなんでしょう?誰か説明して欲しいな……。

基本的に話は海と男の子の恋愛とカルチェラタン(学生会館か?)の存続という二つが同時進行していくと思うのですが、そもそもなんでこの時代を持ってきたのか分かりません。

友人が言ってましたが、学生運動の闘争の様子がすでに誰得だと。朝鮮戦争とかの背景がそんなに物語に効いてきてたかな……?その辺について詳しいとまったく別の光景が浮かび上がるんでしょうか。

「安っぽいメロドラマだ」→「兄妹でもいい!」という流れはまあいいとしても、その後血のつながった兄妹じゃないと分かるとこってなんか意味あるの?もう心が決まっちゃってるならそれただの蛇足じゃない?

あと全体的にエンターテイメントといえる要素があまりに少なくて、なんかヒマだなー…という。ハウルにポニョやアリエッティだってそんなに好きじゃないのですが、それだって画面にはワンダーがあったし、それ以前の作品はさらに台詞回しなんかがすごいスパイス効いてて刺さる感じがあったと思います。

感想を総合すると、笑えない、起伏が少ない、話の焦点が合わない、テーマ的な訴えがない、画面がつまらない、構成もなんか蛇足感。こんな感じでしょうか。まあ「じゃあお前やれよ!」とか言われてもなんにもできない客目線ですけど。

どこまで監督の責任かとか、ジブリがもうダメになってきているのかとかよく分かりませんが、毎年これだといつかなくなって別のブランドになってるんじゃないかなという気がします。まあ、それを悲しむほどの愛着はないので一向構いませんが……