俺の妹がこんなにかわいいわけがない4 伏見つかさ

俺妹の4巻。

男泣きに泣いた…いい。そりゃあ諦観と嫉妬と尊敬を持って見ていた対象に、自分がそいつの為にしたことを認められてうれしくないわけない。例え自分のためと自分で割り切っていても。このシーンはぐっときた。

しかしなんというか、クロスチャンネルネタとか一体この本を読んでる人の何%が分かるんだろう。ちりばめられたネタやコミケの様子なんかは取材したのかデフォなのか…。

どういう層が読むのか分からないのですが、基本的には一般論否定→本当はこうだよねとかこういう考え方もあるよねという流れを一般人の主人公が経験していくので、オタクの人が読めばニヤニヤ出来るし、そうでない人は主人公に共感を抱きながら読めるし、実はかなり万人向けの話かもしれない。


手触り感満載と言うか、とにかく身近なところに落とし込んでいて「あるあるw」を演出できているのはいいと思います。この手の命題をシリアス一辺倒で悩まれると笑うにも入るにも困るので、コミカルでテンポよいのもうまくハマってる。

今までパターン的には同系統で来ていた3巻までに対し、この巻では大きな動きが。というか中に挟まってたはがきのアンケートが…本当にこれでやるんだろうか?

題名なんか見ていて、それはどうなの?と思っていても、これは読んだらいいと思う。