とある科学の超電磁砲
見終わってしまった…切ない。
不作とか見るものがないとか言われてた秋から始まったアニメだけど、そんな中でもこういうアニメがある、というのはすばらしいことだと思う。
原作は1巻しか読んでないが、その限りでは珍しく原作越えしてるアニメのような。オリジナル展開といい、アレンジといい、実によく内容に沿った物だったのでは。まぁ原作あってのことというのは間違いないけど。
まぁとりあえず言えることは、
御坂さん漢すぎますよ!
ということ。あんた…すごいぜ…
と言うことで、以下御坂さんがいかにすばらしいかを褒め称えていきます…笑。
ネタバレを含むので一応たたみます
・ポイント1:いろんな意味で強いこと。
まず、レベル1から努力に努力を重ねてレベル5になったこと。7人しかいないレベル5ということで、もちろん稀有な才能は持っていたのは間違いないだろうけど。まぁ作中に努力しているところが出てこなかったのは、やっぱレベル5になってからカリキュラム止まってんのかな…と。インデックスも知らずに適当なことを吹いてみる。
そんな御坂さんは、爆弾魔事件では能力のない男が「力のあるやつらはみんな俺達を見向きもせず、踏みつける!死ねばいい!」に対し、「私は例え能力なんてなくても、あんたの前に立ちはだかったわ」という反応を返す。
力の有無は関係ねぇ、その心構えが問題なんだ!と一刀両断。レベル5でいっていい発言なのか…レベル5だからこそ言えることなのか…どちらにせよメンタル的にも強者であることに間違いはない。
まぁけど、この考え方は同時に力のない人間の立場を斟酌しない思考でもあるように見える。心構えはそれで良いかもしれないけど、実際力のない人間はそう振舞うことは難しいんだ!っていう。そこで、
・ポイント2:認めることができる人であること。
レベルアッパー事件では、台詞を中略しつつ抜粋すると、
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私レベル5とか言ってるけど、そういうところは全然ダメだよね…
私は目の前にハードルが置かれると、それを飛び越えないときが済まないたちだから、レベル5も、その結果なだけで、別にすごいとも思わなかった。でも、ハードルの前で、立ち止まっちゃう人もいるんだよね…そういう人がいるってことを、考えたこともなかった。
レベルなんてどうでもいいんじゃない、なんて…無神経な話だよね…
ごめんね…気づいてあげられなくて…頑張りたかったんだよね…
(憧れは捨てられなくて…)
だったら、もう一度頑張ってみよう。こんなところで、くよくよしてないで、自分で自分に、嘘つかないで。もう一度!
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ハードルを越えることをすごいと思わないこと(ただ気が済まないだけ、つまり自分のただの性向だから)→人が頑張ってハードルを越えることも特別視しない→ハードル越えない?なにそれ?
→自分の強さに無自覚なのも問題がある。ちゃんと、強いやすごいを考えることは弱いを考えること。
自分の強いを認めないと、相手の弱いも認められない。弱いほうは弱さを自覚してるから、その認識の齟齬が逆に苦しくなる。
御坂さんは自分の強さ(力でもメンタル的な意味でも)をあまり認めていなかったがゆえに、弱者から見ると圧力になってしまっていた。そういう意味で、御坂さんは未熟だった。
けどこの事件では、自分の未熟さを真摯に受け止める姿勢を持ち、かつ自分とはいろんな意味で違う他者の立場や気持ちを思いやることを学んだ。
中学2年…生…?才能を鼻にもかけず、気さくな人間がさらに成長する…だと…?
また、すごく慎重∵才能という点については言及していないから(AIMバーストの台詞の中には、この都市では才能が俺の邪魔をするんだ!というのがあったけど)。頑張るという点に力点が置かれている。才能は判断できないけどさ、まぁ頑張ってみようぜ!という感じ。
・ポイント3:感情に流されずに自分の正義を貫けること
ポルターガイスト事件では、心情的には木山側についていただろうに、その時の情報から判断して敵側のほうが治療に際し優れていると判断して渡す冷静さ…まぁ結果的にそれは間違いだったけど、この判断は評価されるべきだと思う。
しかもその後木山に対して、「ごめん、私が間違ってた」とちゃんと謝る。別にその時の情報から判断すれば正しかったにも関わらず…まぁ確かに相手の組織を良く知らなかった辺りに手落ちがあったんだけど、それを素直に謝れる、その強さ。
他にも、「御坂さん、あなたの目には今、何が見えていますか?」で言いたいことを汲み取ったり…
強者の在るべき姿を体現しているような。惚れ惚れします。
いや、別にこのアニメ、他にもいいキャラ沢山出てきますが…木山とか、サテンさんとか。
ともかく、御坂さんがクリーンヒットしたせいかこのアニメは終始面白く見れました。ありがとう、レールガン。
原作も買おう。