空ろの箱と零のマリア2 御影瑛路 主人公の短慮に激昂
読了。
異色だと思ってたけど、段々馴染みやすい空気になってきたと思う第2巻。
前巻ほどの吹っ飛び具合はないものの、今度は箱によって主人公が他人に乗っ取られていく…?
期限は一週間。その間にも、乗っ取り手によって破壊されていく日常。果たして使用者を見つけ出し阻止することはできるのか?と当たり障りのない部分で言えばそういう話。
相変わらず面白かったのだけど、近作は中盤の展開に不満…それでも3つ半だから、全体の出来としては納得してるのだけど。
前巻で必死に主人公が守った日常が壊れていくさまはなんとも痛々しい。が…
いやだって、一回手錠かけられて転がされたんだから、そうしておけば無力化できるじゃん!その脅し方無意味だし!という。実際その後もそうしたし。
それ自体に主人公が気づけなかったのは、心理状態が悪かったとか分からんでもないけど、そこにフォローがないのはちょっとつらい…
最後に探偵役になり暴いていくクレバーな一面も見せるのに、なんともちぐはぐな印象を受けたのであった…。
まぁ最後の引きが凶悪なので、次巻も引き続き期待。