花守の竜の叙情詩

ちょっと紹介に使いたいのであらすじを引用します。この小説に関しては、あらすじを読んでも問題ないと思います。

隣国エッセウーナによって制圧された、小国オクトス。囚われの身となったオクトスの王女エパティークは、絶望の中にあった。だがある日、そんなエパティークの前に、エッセウーナの第二王子テオバルトが現れ、告げた。「これから、俺と君とで旅に出る。捕まれば、命はない」その『旅』とは、願い事を叶える伝説の銀竜を呼び出すというもの。呼び出すために必要とされる生贄が、エパティークなのだ。王位継承争いで帰る場所のないテオバルト。囚われ、生贄となるエパティーク。支配した者と、された者。互いを憎み、反発しながら、孤独な二人の長い旅が始まる―。宿命の愛と冒険の物語。

王道ファンタジーの鏡だね!外さない面白さでした。

あらすじから、二人の関係性についてある程度予想がついてしまう、と言う向きもあるかもしれませんが、だからこそ後半はその葛藤で盛り上がり、一筋縄ではいかない展開になるので心配無用です。

この作者さんの作品は安心して読めますし、真っ当なファンタジーが読みたいときにはナイスな一冊かなと。

なんかこれじゃ宣伝してるだけみたいと自分でも思いますが、真っ当ゆえに書けることも少ないというか…。

続巻があるようなので、とりあえずそちらも読んでみます。と逃げます。