2012年のライトノベル私的ランキングTOP10 ほか

少し早いかもしれませんが、今のうちにまとめておきたいと思います。何気にこのブログでやるのは初めてかもしれません。

「私が今年読んだラノベ」から選びますので、いつ出たかは特に問題にしないことにします。一応新しめのから選んでいると思います。今回は順位づけに労力を割いたので、紹介はなくてもいいくらい適当です。私がランキングを見るときに説明はあまり読まないからです。

再読が多かったため、読んだ数ははっきりしないのですが、母数は大体200冊くらいだと思います。

全体としては、エースが輝いたというよりは、エンタメとして手堅い作品が多く入ったかなという印象です。評価としても相当ダンゴで、頭一つ抜けたという感じでもないかもしれません。


10 ウィザード&ウォーリアー・ウィズ・マネー
★★★☆

ウィザード&ウォーリアー・ウィズ・マネー (電撃文庫)

ウィザード&ウォーリアー・ウィズ・マネー (電撃文庫)

最近のライトノベルでは割と珍しく、主人公がやさぐれている。わりと直球なエンタメ。こういう信頼などを描いた、直球なテーマは割と弱点。


9 子羊は迷わない
★★★☆

ミステリテイストと、独特なテンプレで話を引っ張る。キャラクターの動機や心情に一歩踏み込んだ描写が光る作品でもある。


8 ヒカルが地球にいたころ
★★★☆

毎巻一人ずつ救っていってハーレムが加速していくシリーズ。そろそろ修羅場すぎてヤバいが、ラストでひっくり返す安定感のおかげで安心して読める。


7 エスケヱプ・スピヰド
★★★★

今年の電撃大賞で大賞を受賞した作品。少し厚みのある描写と強いテーマ性が売りの、堅実で良質なエンターテイメント。


6 東京レイヴンズ
★★★★

東京レイヴンズ1  SHAMAN*CLAN (富士見ファンタジア文庫)

東京レイヴンズ1 SHAMAN*CLAN (富士見ファンタジア文庫)

アニメ化も決定して、今ノっているシリーズ。スロースターターという言葉の意味を否応なく理解させられる。6巻から一気に面白くなる不思議な作品。


5 東雲侑子シリーズ
★★★★

東雲侑子は短編小説をあいしている (ファミ通文庫)

東雲侑子は短編小説をあいしている (ファミ通文庫)

個人的にはこれも珍しく男の子の恋愛を真っ当に書いた作品で、ヒロインの可愛さに悶える。完結巻はきれいに終わりすぎて少し不安になるが、1,2巻の評価でもこのくらい。


4 天鏡のアルデラミン
★★★★

個性的でポップなキャラクターを配置し、軽妙な会話と語り口で引っ張りながら、軍隊や戦争をアンバランスなほどリアルに描いた問題作。1巻はエンターテイメントだが、2巻から本気を出してくる。


3 輪環の魔導師
★★★★

輪環の魔導師―闇語りのアルカイン (電撃文庫)

輪環の魔導師―闇語りのアルカイン (電撃文庫)

もはや渡瀬節と呼びたい、独特なポップさを持つ異世界ファンタジー

ヒロインがヤンデレというとんでもないイロモノ要素を持ちながら、ストーリー自体は直球勝負という異色作。今年無事完結を迎えた。


2 烙印の紋章
★★★★

いち奴隷剣闘士だったオルバが、偽者の皇太子として立てられ、激動の戦乱期を戦い抜いていく英雄譚。
完結刊はやや駆け足だったかもしれないが、その盛り上がりと、きれいに完結した潔さに一票。


1 やはり俺の青春ラブコメは間違っている
★★★★

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 (ガガガ文庫)

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 (ガガガ文庫)

あまりにもぼっちの心情が赤裸々すぎて、読んでいると泣いて笑ってもだえ苦しむコメディ。ラブコメではない。自意識を暴き出す高いテーマ性も同時に持つ。



・オールタイムベスト+ラノベ以外の傑作

最後に、今年もたくさん読んだけど、あまりにも当然過ぎてランキングに入れられなかったものと、一般書籍なので入れられないけどこれは読んどけ的な作品を列挙します。

ソードアート・オンライン
★★★★★

ソードアート・オンライン1アインクラッド (電撃文庫)

ソードアート・オンライン1アインクラッド (電撃文庫)

さすがにもう説明不要か…。あとランキングに入れられない理由として、個人的には今年に読んだ作品ではないから。


化物語シリーズ
★★★★☆

化物語(上) (講談社BOX)

化物語(上) (講談社BOX)

同じく…


一般書籍編

獣の奏者
★★★★★

獣の奏者 1闘蛇編 (講談社文庫)

獣の奏者 1闘蛇編 (講談社文庫)

エリンさんマジぱねえっす。


天地明察
★★★★★

天地明察(上) (角川文庫)

天地明察(上) (角川文庫)

男たちの熱いロマン。


スロウハイツの神様
★★★★★

スロウハイツの神様(上) (講談社文庫)

スロウハイツの神様(上) (講談社文庫)

奇跡も、魔法も、あるんだよ。いや魔法はないか。


悲鳴伝
★★★★

悲鳴伝 (講談社ノベルス)

悲鳴伝 (講談社ノベルス)

相変わらずメタメタしい。だがそれがいい

リア王
★★★★

リア王 (新潮文庫)

リア王 (新潮文庫)

福田訳がおススメ。すさまじい因果応報。

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まあ、紹介が適当なのはAMAZONとか過去ログとかで賄ってもらうとして、こんなんでも何らかのお役に立てば幸いです。