ものぐさ精神分析 岸田秀

新年1冊目からラノベではありませんでした。この日記大丈夫か…

しかしこれは面白いというにも何というか…根底から揺さぶられて色々と分からなくなってくる…。

前回、『幻想の未来』という本の時には「人間が本能の壊れた動物である、という主張が前提になっていて不満」というようなことを言いましたが、こちらでは割と詳しく書かれていました。

それによると、人間は生まれてくる状態が他の動物に比べてあまりに未発達の状態で生まれるため、本来現実に適応して生きていくための本能が、幼児は現実と虚構の区別のつかないので幻想を守るために働くようになるから、というのが大筋の所のようです。

主張は一貫していてとても説得力があり、例え上記の説が飲み込めなかったとして、この本の「人間は本能の壊れた動物である」と言うのは揺るがないんだなという気がします。

とりあえず全然読み込みが足りないのは書いていて分かったので出直してきます…とんでもない本だ…。